築80年古民家再生プロジェクト

日本初のキュレーションホテル 熱海桃乃八庵(とうのやあん)

日本初のキュレーションホテル 熱海桃乃八庵(とうのやあん)

築80年超の元旅館別館として使われた「古民家修復プロジェクト」。
当時の意匠をできるだけ残す改修と、耐震基準クリアのため、新たな工法でよみがえらせました。意匠を残す工事は棟梁とともに。優秀な大工を擁する工務店との出会いが、この改修工事を成功に導きました。日本初のキュレーションホテルとして11月1日オープン予定。
キュレーションホテルについては別冊ホテルレストラン「必ず成功するホテルリノベーション」(9月10日発売)で詳しく紹介されています。

■2階リビング・ダイニング

英国インテリアデザインビジネス協会 熱海桃乃八庵

もともとの4つの和室をつなげ、34畳の大空間に。
天井の梁は洗いをかけています。
最大天井高は4メートル。ペンキ仕上げ。
壁は聚楽壁を左官で仕上げました。
中央の黒い門構えは、構造用の支柱を囲い暖炉に。
畳はダイケンの和紙畳を導入しています。

英国インテリアデザインビジネス協会 熱海桃乃八庵

和紙アートは薄い和紙の重なりで陰影を表現。
新進の和紙作家 熊谷雛の作品。

クッションには帯地を使い華やかさを演出。

英国インテリアデザインビジネス協会 熱海桃乃八庵

正面の壁には漆に銅引きを施したトミタの和紙壁紙を採用。
家具はカリモク家具の蓮夕シリーズ。
ソファと黒いサロンチェアの張地は斉藤上太郎氏デザインの西陣織。
いずれも澤山によるデザインです。
伝統工芸品とコンテンポラリーアートが共演する空間には、
驚きと感動が溢れています。

英国インテリアデザインビジネス協会 熱海桃乃八庵

幕末に海外に大量に流出した日本のアートを買い戻し展示することも桃乃八庵では重要な役割。長崎螺鈿のキャビネットと輪島塗の額で出来た桐本泰一作の漆現代アート。

英国インテリアデザインビジネス協会 熱海桃乃八庵

カサゴや海の生き物を連想させるアート。コンソールは中国のヴィンテージ。これらのセッティングは現代の床の間となります。巾木は解体した100㎡部分の梁。

 

■2階廊下

英国インテリアデザインビジネス協会 熱海桃乃八庵
 

階段、リビング、キッチンをつなぐ廊下。オリジナルの意匠をすべて残すことがこのプロジェクトの命題でした。床は和紙畳。この家は水回りを除き、玄関入ったところからすべて畳敷きです。強いダイケン和紙畳は階段にもライナーとして使用しています。

 

■キッチン

英国インテリアデザインビジネス協会 熱海桃乃八庵

アイランドカウンターの上には和紙来歩プロデュースによる越前和紙を20ミリのアクリル板に立体的に埋め込んだ、世界初の作品。木枠四方から照明で照らします。襖には山崎商店の梅紋の唐紙、蓮夕のバーキャビネットには斉藤上太郎の自筆画を。キャビネットには老舗西川商店の和ダンス用金具。左奥のトールキャビネットは蓮夕のアレンジ。和紙を市松に張り込み、伝統の金具を扉にしています。

床の間の意匠は80年前の姿そのままを残しています。

■1階寝室

英国インテリアデザインビジネス協会 熱海桃乃八庵

畳はダイケン和紙畳、壁は聚楽塗り。
床の間で使われている材はすべて解体部分からの銘木や建具を再利用しています。唐紙は山崎商店。書は好山著。障子はデザインし製作したもの。


 

「熱海桃乃八庵」世界的デザイン賞に入賞!

The International design and architecture awards 2018

世界的デザイン賞「The International design and architecture awards 2018」LIVING SPACE GROBALに入賞!
9/21にはロンドンにて授賞式が行なわれます。


 

デザイナー紹介

澤山乃莉子 Noriko Sawayama

澤山 乃莉子
BABIDインテリアデザインプロデューサー
NSDA 代表・澤山塾主宰
2000年にロンドンで起業以来、住宅、商業施設、家具デザインなどを手掛ける。
「BIID Merit Award 2016」等、日英での受賞や雑誌掲載も多数。
プロ向け欧州トレンドレポート・デザイン塾主宰など、執筆、教育、講演分野でも活躍。