コラム

2018-11-22
澤山乃莉子監修 インテリアコラム

第8回「デザインの起源を知る」

皆さんこんにちは。【世界的インテリアデザイナーを日本でコミッション】インテリアプロデュース協会、BABIDです。
代表の澤山乃莉子が20年余りのロンドン生活で学び、構築してきたインテリアセオリー・ライフスタイルについてお話していこうと思います。

ここ数年、世界中で大流行したデザインの潮流といえば「インダストリアル・デザイン」ですね。
日本では今も20代を中心に大ブームのこちらのデザイン。
新品ではなく汚れたもの、豪華ではなくちょっと無骨なもの、フェミニンではなくスタイリッシュなスタイルが特徴です。

このトレンド、起源はイギリス18~19世紀の「産業革命」に遡ります。

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ヴィクトリア女王統治期。イギリスは「世界の工場」と呼ばれ巨万の富を得ました。
そしてブルジョワジーたちは、植民地支配をした各国から調度品を持ち帰り、部屋を飾り立てました

ブルジョワジーとは、特権階級ではなく商業で新たに冨を得た人のこと。
ガス灯などの技術革新も相まって、大衆のための住宅インテリアはこの時代をきっかけに急速に発展していきました。

ヴィクトリア朝時代の部屋は、多くの要素がごちゃごちゃっとミックスされているのが特徴です。
イギリス人がいろんな要素をうまくミックスした「エクレクティック・デザイン」が得意なのはここに起源があります。

こちらはヴィクトリアン時代の学校を全面改修したプロジェクト。
歴史建築物に日本の伝統的なアイテムが調和したエクレクティックなデザインですね。
これぞ英国インテリアデザイナーの力量です。


時は経ち、1920年ごろ・・・かつて英国がそうだったように機械で巨万の富を手に入れたのはアメリカでした。
機械は 推進力や新時代の象徴と再認識され、ガラスや鉄・機械部品がデザインに取り入れられるようになりました。
これが、昨今「インダストリアル・デザイン」と呼ばれるスタイルです。

英国インテリアデザインビジネス協会 PHOTO BY KOTOMI / Alex - cottage

後に、トム・ディクソンのような「エンジニアリング・デザイン」にも発展していきます。
こちらの照明がそうです。この照明にも奥深いストーリーがありますが、それはまた別の機会に。

英国インテリアデザインビジネス協会

こうしてヴィクトリアン時代に起きたことは数々のインテリアトレンドを生み出しました。
澤山塾で学べば、デザイントレンドに隠されたストーリーをひとつずつ紐解く事ができますよ。

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デザイントレンドには理由があり、リバイバルするにもまた理由があります。
あなたが好きなスタイルにはどんな背景があるのでしょうか?
好みのインテリアを知ることは、自分を知るきっかけに成り得るかもしれません。

 

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