コラム

2019-1-17
澤山乃莉子監修 インテリアコラム
第12回「インテリアデザイナーが考える建築」

皆さんこんにちは。【世界的インテリアデザイナーを日本でコミッション】インテリアプロデュース協会、BABIDです。
今年も代表の澤山乃莉子が20年余りのロンドン生活で学び、構築してきたインテリアセオリー・ライフスタイルについてお話していこうと思います。

先日、事務所がある赤坂日枝神社に初詣に行きました。
千本鳥居といえば京都の伏見神社が有名ですが、
都内でもこんなに神秘的な景色に出会えました。
(混雑していたのが残念ですが・・・)

整然と立ち並ぶ鳥居。日本人であれば誰もがアイデンティティを感じるあざやかな朱色。みなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか。
BABIDプロジェクト第二弾 逗子リゾートマンションリノベーションでコンセプトデザインを担当してくれたSusie Rumboldは鳥居を“Welcome Gate”(ゲストを喜んで迎え入れるようこそ!を表す色)と解釈しました。
そして玄関にはコンセプチュアルな赤を使うようにとストーリーを組み立ててくれたのです。

こちらがその時のコンセプトシートの一部。
Concept Design by Susie Rumbold

そして、実際のエントランススペース。

BABIDプロジェクト第二弾 逗子リゾートマンションリノベーションエントランス

赤はトーンを合わせるため本当の朱色ではありませんが、背景にあるコンセプトがユニークでゲストに話したくなりますね!
こうしたコンセプトデザインの重要度は第1回のコラム「コンセプトデザイン」をご覧下さい。

今日はそのあとの段階、空間を整える建築デザインの部分のお話です。

入念なヒアリングとイメージの収集、要件の整理を行って組み立てられたコンセプトデザイン。
これが確定したら、空間を整える作業に入ります。デザインを実現するための広さ、プロポーション、窓や入口の位置などを調整し、デザインに適した部屋を作ります。

 

逗子マリーナでは、壁のセンターからシンメトリーな位置に窓がありませんでした。
またエアコンの位置も美しいとはいえません。

 

こちらが完成形。

少し専門的な話になりますが、窓の開口幅を左右同じに整え、且つ天井を高く見せるため、あえて窓まわりの壁を少しずつ大きくしています。
アートをかざるしつらえの空間を設ける意味もあります。図面でみれば窓のラインから40cmほどふけていますし、開口幅もやや狭くなっています。
※壁をふかす:壁の仕上がり面を本来のラインより前に出すこと

しかし、実際にご覧いただくとよくわかりますが窓はずっと大きく見え、置けるはずのなかった大きなサイズの家具が窮屈にならずにレイアウトされています。

窓は出来るだけ大きく!スペースは1cmでも広く!そんな気がするのもわかります。
(造作家具下地のための、数センチの壁ふかし。図面で見せられると部屋が狭くなるのが気になって受け入れられない方も多いのではないでしょうか?)
しかし空間デザインがインテリアの完成形から逆算していく作業である限り、こんなマジックも起こり得るのです。

Before

After

こちらも同じです。アートを飾る事を前提に建築デザインをしているのが分かります。
足すことで空間のバランスが整い、結果的に広さや美しさを実現できるのです。

BIIDデザイナーは「建築を理解したインテリアのプロ」であり、「アートやフラワー、ワインまで提案できる建築のプロ」だといえます。
ぜひ澤山塾でその真髄に触れてみてください。

世界クラスのインテリアへ -澤山塾- モジュールラーニング

こうしたインテリアデザイナーが主導するプロジェクトがもっと増えていくように。
BABIDはアッと驚くプロジェクトをみなさんにお届けできればと思っています。

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